« 組み合わせテストでの自分の大きな勘違い(同値分割,境界値分析,エラー推測) | トップページ | あっという間の月曜日 »

戦略的なテスト -品質を上げようとするとコストが下がり、納期が短縮する-

ソフトウェア品質を高めるには(1)Quality Architectによる戦略的なテスト by アットマーク・アイティ

すべての個別最適はもともと、全体最適を狙う手段として始められたわけですから。必要なのは、組織の構成員すべてが全体最適を狙って行動することであり、そのきっかけとなる役割を開発現場の内部に配置することです。これは各プロジェクトの戦術的成功を支援しつつ、組織全体の全体最適を推進するという高度な作業にほかなりません。この役割を担う人財を“Quality Architect”と呼びましょう。

組織の全体最適を狙って、現場内部にQuality Architectを配置する、というアプローチと似てはいるが、もう少しテストプロセスの重要性が注目されてくれば、意識の高い技術者が協力しあって自発的なワーキンググループに発展していけるのかな、と思った。配置、ではなく、発生、みたいな。結果的に現場内部にそういったアーキテクトがいる、という点では同じだが。

自分の会社では、以前よりは「自分の会社をもっといい会社にしよう」という意気込みを持った社員が増えてきてそういったウェーブの期待度も高くなったと思ってる。まだまだ、西氏のいうような高度な作業を担うほどのQuality Architect」とはいえないので、日々勉強と経験だな。



腕の良いテスト技術者は、テスト対象に検出されたバグをさまざまな観点から頭の中で分析し、同じようなバグがほかにも作り込まれていそうかどうかを推測しています。そして開発者に、似たようなバグが作り込まれている可能性と推測される機能を伝えるのです。それによって開発者はデバッグの際に水平展開をして効率的にコードや設計、仕様を修正していきます。

自分の会社の現状のテストプロセスは、「開発者へ報告」→「調査および報告」→「対処」→「確認」といったやり取りが一般的だ。ここでいうテスト技術者のアクションとしては、調査報告を元にして「レビュー重点箇所」を報告する、といったものになるだろうか。しかし忘れてはならないのは、西氏も指摘しているようにその前提にはテスト技術者とシステム開発者との間に信頼と日々のコミュニケーションが必要な点。

そして個別最適のための活動や努力が、全体最適にきちんとつながっていることを把握し確認し続けることです。それこそが全体最適を実現する戦略的なテストといえるでしょう。

これは、テスト=ライフサイクルプロセス、ということを示していると、僕は思った。



Quality Architectは、現場が思い込んでいる「品質を上げようとするとコストが掛かる」という誤謬を払拭し、「品質を上げようとするとコストが下がり、納期が短縮する」という正しい認識に改めることが使命です。

当然ながら、ビジネス研修で教わる、品質とコストはトレードオフだ、という概念を、ここではシフトしようということだ。実感としてまだ理解できてはいないが、「品質を上げようとするとコストが下がり、納期が短縮する」という言葉を記憶しておきたいと思う。

|

« 組み合わせテストでの自分の大きな勘違い(同値分割,境界値分析,エラー推測) | トップページ | あっという間の月曜日 »

コメント

市場への投入の速度は、一番遅いところに速度が合わされます。つまり、TOC理論のドラムバッファロールです。そうなったときに、全体最適を行うためには、ボトルネックの作業を見つけ出すことが重要になります。つまりボトルネックの箇所がいつもその組織においてテストの箇所であるならQuality Architectは必要であると思います。ただし、テストに制約条件がないのであれば必要ないのではないかと考えま。つまりは、品質を上げたところで、開発者の修正速度が遅かったらコストダウンをすることができないと思います。

投稿: ただいま修行中 | 2006年10月28日 (土) 23:28

>ただいま修行中さん

「TOC理論」は名前くらいしか知りませんでした。。
いろいろ調べてみます!

ご指摘の通り、必ずしもテストプロセスが
勘所、というわけではないと思います。
ココからは僕の推測ですが、テストプロセスがボトル
ネックではないプロジェクトにはQualityArchitectは
不要、というかすでにそういった役割の人員
がいる、ということなのかな、と思いました。

投稿: softest | 2006年10月30日 (月) 11:32

Quality Architectは、テストだけを最適化するロールではありませんよ。:-)

投稿: にし | 2006年11月 4日 (土) 23:00

にしさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

>Quality Architectは、現場が思い込んでいる
>「品質を上げようとするとコストが掛かる」
>という誤謬を払拭し、「品質を上げようとすると
>コストが下がり、納期が短縮する」という正しい
>認識に改めることが使命です。

ご指摘のとおり、自分は少しテストプロセスにこだ
わった解釈をしていいたかも。


投稿: softest | 2006年11月 5日 (日) 16:29

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/155415/3971068

この記事へのトラックバック一覧です: 戦略的なテスト -品質を上げようとするとコストが下がり、納期が短縮する-:

« 組み合わせテストでの自分の大きな勘違い(同値分割,境界値分析,エラー推測) | トップページ | あっという間の月曜日 »